SitePreferences 機能の設定ファイル override.ini についての解析.
####注意 この文書は,WindowsXPにWindows版の Opera 9.5をインストールしたときの情報に基づいて作成してます.別のOS,別のバージョンの解析状況は追々.
この文書を基にして,Operaにカスタマイズその他の変更を加えて,不具合が発生しても責任は取れません.
突っ込み,感想,その他は,mailto:office@ashula.infoまで
###説明 override.ini は,「サイトごとの設定」で使われるファイル.他に “override_downloaded.ini “ というファイルがサイトごとの設定には使われる.
「ユーザごとの設定を使う」でインストールすると, “ Opera Direcotry ” (通常, “ %APPDATA%\Opera\Opera\profile “ )以下に作られる.( ” %APPDATA% “ は,通常 ” Documents and Settings\user_name\Application Data “ )
実際の場所は,opera:config#UserPrefs|OverridesFileの値を参照のこと.
###構造 ヘッダと[Overrides],各ホストに対するセクションの3パートからなる.
####ヘッダ 3行ほど冒頭に有るが,実質的に最初の一行のみ.残りの2行はコメント
Opera Preferences version 2.0 ; This file is part of the Opera browser. ; This file is UTF-8 encoded.
” version 2.1 “ の場合,BOM がつく.
####[Overrides] セクション 設定を上書きするホスト(ドメイン)名が列挙される.ここに挙げられたホスト名でセクションが生成され,設定が保存される.
ホスト名は後方一致になっていて, “ example.com ” のセクションがあれば, “ foo.example.com ” や “ bar.example.com ” にも同様の設定が引き継がれる.ただし, “ baz.example.com ” のセクションが有った場合, “ example.com ” での設定はさらに上書きされ, “ baz.example.com ” のセクションの設定が優先される.
####各ホストごとの セクション “ KEY=VALUE ” の形で,各種の設定がかかれる.
KEY はさらに, “ FOO | BAR ” という形をしている.KEY (の FOO,BAR) と VALUE は “opera:config” の項目と一致している.
例えば, “ User Prefs|User JavaScript=1 ” は opera:config#UserPrefs|UserJavaScript の設定を上書きする.
ただし,” opera:config “ にある全てを上書きできるわけではない.基本的には,Site Preferences のダイアログから設定できる項目だけが上書きできる.
###カスタマイズ [Overrides] のセクションに 対象のホストを書き,そのホスト名のセクションを追加すれば良い.
前述のように,Site Preferences のダイアログでほとんど全てが設定可能なので,無理にやらないほうが無難.