Opera の ブックマーク,コンタクト,メモ,Widget,あたりの管理ファイルの adr 形式について.

注意

この文書は,WindowsXPにWindows版の Opera9を インストールしたときの情報に基づいて作成してます.

この文書を基にして,Operaにカスタマイズその他の変更を加えて,不具合が発生しても責任は取れません.

突っ込み,感想,その他は,office@ashula.infoまで

説明

ここで言う adr ファイルとは,Opera のブックマークや コンタクト を管理するファイル群で具体的には,ブックマーク( opera6.adr ), コンタクト( contacts.adr ),メモ ( notes.adr ),Widget の管理ファイル( widgets.adr ) といった,拡張子 adr を持つファイルを言う.

「ユーザごとの設定を使う」でインストールすると,Opera Direcotry( 通常,%APPDATA%\Opera\Opera\profile)以下に作られる(%APPDATA%は,通常Documents and Settings\user_name\Application Data.エクスプローラの「ツール→フォルダオプション→表示→全てのファイルとフォルダを表示する」が設定されていないと見ることは出来ない).正確な場所は opera:config#UserPrefs|OperaDirectoryの値を参照のこと.

ここにまとめた情報は主に,Files Used by Operaを基にしている.ほかの資料は参考文献を参照.

構造

データ構造

adrファイルでの基本的なデータ構造は以下のようになっている.


#<ITEM>
<U+09><KEY>=<VALUE>
<U+09><KEY>=<VALUE>
<U+09><KEY>=<VALUE>

:

<ITEM> には #FOLDER#SEPARATOR#URL#CONTACT#NOTE#WIDGGETがある.このうち#FOLDER#SEPARATOR,は全ファイルで共通に使われるが,それ以外のはそれぞれ順に,ブックマーク,コンタクト,メモ,ウィジェットの各ファイルでのみ用いられる.

<KEY>は,<ITEM>によって必須なものや任意のものが有るが,全ての<ITEM>に対して,IDだけは共通してついている.このIDの値は全 adr ファイル で通し番号となっていて,基本的にはそのアイテムの作られた順に振られるようだが,Operaの終了時に opera6.adr, contacts.adr,notes.adr, widgets.adr の順に番号が振りなおされることがある.

<VALUE> 中で 改行する場合,U+02 U+02 として保存される.

最後の -と改行で データ構造の終端を表す.

#FOLDER には,<KEY>=<VALUE>の組だけでなく,#FOLDER自身を含めて全ての#<ITEM>を格納することが出来る.その場合は次のようになる.


#<FOLDER>
<U+09><KEY>=<VALUE>
<U+09><KEY>=<VALUE>
<U+09><KEY>=<VALUE>
:

#<FOLDER> <U+09><KEY>=<VALUE> <U+09><KEY>=<VALUE> <U+09><KEY>=<VALUE> :

#<ITEM> <U+09><KEY>=<VALUE> <U+09><KEY>=<VALUE> <U+09><KEY>=<VALUE>

:

-

-

ファイル構造

ファイルの先頭は以下の形式になる.

Opera Hotlist version 2.0
Options: encoding = utf8, version=3

この後,各ファイルでの <ITEM>に基づいたツリー構造が繰り返される.

ファイルの最後には,ゴミ箱用の#FOLDERがある.

このフォーマットを採用しているファイル

このフォーマットを採用しているファイルは以下のファイルです.それぞれのファイルでの <KEY>=<VALUE> の値の意味はそれぞれのファイルのページにて.

更新履歴

  1. 2007/12/06 : widgets.adr へのリンクが間違っていたので修正.Thanks id:amatanoyo
  2. 2007/07/15 : 初版.