[「Rio」販売終了,全世界で撤退 from ITmedia]([リオ事業からの撤退について from D&M プレスリリース])と.

iPod や,Sony NetWork Walkman とかが出る前から,mp3プレーヤのブランドとして名を馳せたRioブランドもついに終焉を迎えたようだ.

97,98年ごろのPC雑誌のmp3関連の記事や特集には,プレーヤとして大抵Rio(当時はRio600とかRioS50とか)が紹介されていて,SonicBlue とRioはmp3プレーヤの代名詞的な印象もあった.

その後,21世紀に入ると,それほど名を聞くこともなくなり,02年末から03年にかけて,SonicBlueが経営破綻し,Rio関連はD&Mに落札され,と紆余曲折の後,GB級の大容量と,15時間を超える再生時間など小型高機能を謳い文句にeigenNitrusなどのHDDプレーヤを発売.03年後半には20GBの大容量で,Vorbis,FLAC,WMA,mp3の形式に対応し,DHCPクライアント機能をもつクレードルとJavaでかかれたクライアントソフトを使うことで,Linux/Macにも対応と,これでもかと詰め込んだKarmaなどというとんでもないもの(値段も4万くらいとかなりハイエンドなもの)を発売.だが,その頃には,HDD系では東芝のGigaBeatとか,初期第2世代iPodとか,ICプレーヤで低機能ながらも小型で低価格なものが有象無象と,いわゆるmp3プレーヤの市場は競争が激化していたわけだ.

さらに,iPodが(何故か)普及したり,05年にはSonyがmp3をサポートしたりで,mp3プレーヤが以前のように一部のPCユーザだけのものじゃなくなり—そのPCも(ネットも)コモディティ化という重要な変遷があり—ブランドだけで食っていけなくなったという話だろうか.

Y!mdとか,iTMS-Jとか,ネット配信が本格化し始めたなかでの,この撤退は確実に時代が変わってきてるということなんだろうなぁ.