Opera の UserJS の管理を Operaのパネルで行うためのツールの v0.2 系のインストールと設定方法の解説です.

現状では windows 環境のみの解説となっています.

##導入

まず,お使いのOSでの 橘の最新版を http://code.google.com/p/tachibana/からダウンロードして,適当なフォルダで展開します.

すると

+ Nilgiri
  - nilgiri.exe
  - COPYING
  - Qから始まる DLL
  + base
    - nilgiri.html
    - nilgiri.js
    - nilgiri.css

という風になります.

##起動

nilgiri.exe をダブルクリックすると起動します.正常に起動するとタスクトレイに,Operaのアイコンに似たアイコンが表示されます.起動しなかった場合,フィードバックいただければと可能な限り対応するつもりです.

初回起動時に,WindowsXP SP2以降や Vista では ファイアウォール関連の警告が出ると思います.nilgiri.iniで設定したポートを開放するかどうかの警告です.外部からこのポートを突かれてDoSなどの障碍の可能性がゼロでは無いので,不安な場合,ここで引き返すことをお奨めします.

無事に起動したならば,Opera で,localhost の nilgiri.ini で指定したポート( port = 9665としたなら,http://localhost:9665)にアクセスします.

正常に動作している場合,”Reload” と書かれたbuttonだけが表示されます.このbuttonをクリックすると,所有している UserJS ([JS Paths]セクションに指定したパスにある拡張子 .js.js_のファイル)の一覧が表示されます.

正常に動作している場合,about:tachibana という opera:config に似せた画面が表示されます.この画面での設定については後述します.

緑のものが有効な UserJS で,赤が無効な UserJS です.有効無効は,拡張子の最後に アンダースコア(_)があるかどうかで判定しています.

現状では,緑(有効なUserJS)の行の左側のボタンをクリックすると赤く(無効なUserJSに)なり,逆に赤の行のをクリックすると緑(有効なUserJS)になるというトグル動作をします.当該UserJSの有効化,無効化の効果は,この操作をしてから開いた(更新した)ページに対して有効になります.

##about:tachibanaからの設定

v0.2.4 からは about:tachibana という画面でいくつかの項目を設定できるようになりました.

###Nilgiri

0.2.4ではこの項目は設定できません.

###JS Paths

ここで,管理対象とする UserJS のフォルダを指定していきます.すでに nilgiri.ini ファイルを利用して設定してある場合,Path N という形で書かれています.

初期状態では,どのフォルダも対象としていないので,Path 1 と空白のテキストボックスが表示されます.ここのテキストボックスに対象とするフォルダの絶対パスを入力し,Add とかかれたボタンをクリックすると,そのフォルダが追加され,Path 2 と空白のテキストボックスが追加されます.

以降,JSPaths の最下段の Add のボタンの行を使って追加していくことが出来ます.

すでに設定されているものを削除するときは,削除したい行のテキストボックスを空っぽにしてから,その行のSet のボタンをクリックすると削除されます.

##設定ファイルからの設定

Nilgiri.ini をエディタで開いて,環境に合わせて変更します.

###[nilgiri] セクション

このセクションでアプリの基本設定をしてます.

起動前に最低限 baseを,nilgiri.htmlがあるディレクトリを指すように設定してください.

そのほかの項目は任意に

lang:ini
[Nilgiri]
port = 9665 ; Nilgiri の待ち受けポート.1024 から 48000 位までの数を指定して下さい.
lang = ja.lng ; Nilgiri の言語.現状意味はありません
base = .\base ; nilgiri.html のあるディレクトリ,
jsdb = .\ujsdb.dat ; 管理用DB
icon = .\nilgiri.png; タスクトレイのアイコン,お好きな画像へのパス

###[User Pref]

Pre Alpha では使って無いので無視して下さい.

lang:ini
[User Pref]
opera6 = ; 使用中のopera6.ini を使ってごにょごにょできるようになる予定

###[JS Paths] セクション

User JS を保存しているディレクトリを指定します.

複数指定する場合には,Path 2 = /path/to/otherPath 3 = /path/to/yetanotherと増やして下さい.

lang:ini
[JS Paths]
Path 1 = c:\programs\userjs

##終了

終了するときは,タスクトレイの橘のアイコンを右クリックすると Quit と出るのでそれをクリックすると終了します.