止まってるものは止まっていようとするし,動いてるものは動いていようとするって法則.

動き出したものはなかなか止まらないとも言う.この法則は何も物に限ったことじゃないわけで.プログラマに限らず,よく出来る人ってのはこの傾向が高い(と思う).

創造的な活動をしないときは全くしないし,やり始めるタイミングも遅い.でも,帳尻はきっちり合わせてくる.

要するに,彼らは質量が重い代わりに推力もそれなりにあるってわけで.

こういう人間と肩を並べるのに,質量も推力も無い僕らはどうするかって言えば,先にスタートするくらいしかないわけで.

徐々に徐々に加速して,後発の彼らが追いついてくるころには丁度良くなってるようにする.彼らに追い抜かれる心配は無用で,そんなときには大抵仕事は終わってる.

問題は,小さくても質量はゼロじゃ無いって所と,さらには,推力も小さいから動いてるんだか動いて無いんだかわかんなくなって結局やめたくなるって所.

自分が動いてるのがわかれば後は止められるまで進めるのにだ.

そういうときには,「ここまでやった」って印をやった内容と一緒に誰かに見せたり,こまめにバージョン管理のリポジトリにコミットしたりして,記録を残せばいい.

人間ってのは,止まってるときより,動いてるときのほうが物が良く見えるものだし.(意識していないけど目玉ってのは常に動いていて,それ(saccard)が無くなれば世界はもっとぼやけてしまう).

で,結局何が言いたいかっていうと,「始めなきゃ始まらん」けど「始まってるのか不安ならばとりあえず記録でも残せば?」ってお話.

プログラミング的に記録ってのは,バージョン管理とかバグトラッキングとかいろいろと役に立つし.

記録をとることが目的になって官僚機構的なモノになってくるとそれはそれで問題だけど,それはまた別のお話.