TXの時刻表のエントリ

朝日の千葉版によればつくばエクスプレス,来年8月開業の意向らしい.平成17年(2005年)秋の開業を予定 と発表されていたので多少早くなるということか.

以下,つくば市民の学生として勝手な予想と評価と比較とか.

####勝手な予想とか評価とか比較とか

料金はおそらく1400円前後というのが某所の筑波生の大方の予想.

競合する高速バス(つくばセンター〜東京間1250円)やJR常磐線(土浦〜上野間1110円,柏〜上野間450円,北千住〜上野間160円)の運賃を踏まえ るとも言ってるのでまあ,予想は妥当なところだろう.

ちょっと細かくつくばセンタとJR秋葉原駅で料金とかを比較してみると,

つくばセンタとJR秋葉原駅間での手段別比較
 経路料金時間備考
出発到着
高速バス(東京) つくばセンタJR東京駅1250円65分ー95分料金は通常の場合.5枚つづりの回数券は5200円で,一枚あたり1040円.
JR東京駅JR秋葉原駅130円3分JR山手線内回り
合計1380円68分ー98分回数券なら1170円.23:50以降なら2130円(下りのみ)
高速バス(上野)つくばセンタJR上野駅1250円50分ー80分料金は通常の場合.5枚つづりの回数券は5200円で,一枚あたり1040円.
JR上野駅JR秋葉原駅130円3分JR山手線外回り
合計1380円53分ー83分 
バス+JR常磐線つくばセンタJRひたち野うしく950円500円23分ー28分JRバス関東
JRひたち野うしくJR秋葉原駅950円62分JR上野駅で乗換え.JR上野駅までは59分.
合計1450円85分ー90分 
つくばエクスプレスつくば(つくばセンタ地下)TX秋葉原駅(JR秋葉原駅連結)1400円(予想)45分ー最短45分は快速と思われる.各駅ならば線路の全長,駅数から60分程度と予想される.
合計1400円(予想)45分ー 

表は上り(つくばから秋葉原)を想定してまとめたが,下り(秋葉原からつくば)の場合は多少変化する(高速バスが上野に停まらないこと,23:50以降は料金が2000円(回数券不可)になること).

総合すると,時間優先ならTX,料金優先なら回数券で高速バスを使うが,上り下りでいろいろと違うので注意が必要と言えよう.

料金や時間(時刻表からの計算)といった量的な部分のほかに質的な部分を考えてみる.質的な部分とは,乗りやすさや確実さといった部分である.

####乗りやすさ

何を持って「乗りやすい」というかはいろいろあるがここでは,乗換えや料金支払いなどを考えてみる.

乗換えは行き先が秋葉原なら当然直通のTXが一番楽であろう.一方で秋葉原からその後どこかに移動する場合,TX秋葉原駅とJR秋葉原駅と連結の実態は不明であるのでまだ判らない.高速バスを使用した場合,センタから東京までは乗換えがないが,着いてからは目的地に関係なくJR東京駅やJR上野駅で乗換えをする事になる(JR東京駅,JR上野駅が目的地でなければの話だが).バス+JR常磐線の場合,JRひたち野うしく駅で乗換えが発生し東京からは高速バスと同じ様になるので2度の乗換えが発生する事になる.

次に料金の支払いを考えてみる.常識的に考えて,TXも一般的な鉄道のシステムと同じく先払いだろう.つまり,乗る前に目的駅までの切符を買い,降りるときは特にないというシステムである.現在の高速バスも同じく先払いのシステムであるが,バス+JR常磐線の場合のバスは降りるとき払いのシステムである.降りるときに料金を用意するので事前に料金を正確に知っておいたり,100円玉や10円玉を用意したりする必要がある.先払いは発券時に解決しているので問題ない.

確実さ.

バスは一般自動車道や高速道路を通行するため,時刻表の正確さがその道路の混雑状況に左右される.一方で鉄道は専用の線路の上を走行するので混雑状況に左右される事はない.TXの場合は特に専用線となり,JRのようにほかの路線の影響と言う心配もない.しかし,一度線路に障害が発生した場合別の道を通ることができないという点でバスに比べ耐障害性が低いといえる.

結論

秋葉原が目的地である場合,速くて(事故さえなければ)時間に正確で乗換えの手間のないTXは便利だろう.しかし,利用者の多くがそうであろうが秋葉原が目的地でない場合,結局乗換えが発生し,利便性は高速バスと変わらない(新幹線を利用する場合,JR東京駅やJR上野駅に着く高速バスのほうが逆に便利である).全体として時間も手間も掛かるバス+JR常磐線は使わないことにして,秋葉原目当てならTX,東京経由別の場所行きなら高速バスということにしておこう.

####参考資料